クレアチニンは老廃物の一種で、ほとんどが腎臓から尿中に排泄されるため、血液中の値が高くなった場合、腎臓の障害が疑われます。eGFRは、腎臓が老廃物を排泄する能力を調べる検査で、クレアチニンと性別、年齢から推算します。たんぱくや血液は通常、尿中にみられることがないため、これらを調べることで腎障害の指標となります。
腎臓病の大半は、進行しないと症状があらわれません。しかし、そのまま放置していると慢性の腎不全になり、人工透析などの治療が必要になります。近年、腎機能が低下する「慢性腎臓病(CKD)」が増えており、成人の8人に1人がCKDといわれています。異常がみられたら、必ず詳しい検査を受けましょう。